「事前にアレルギーがあるかの情報は?」 「過去の手術では、発症歴はありません」 「気づいていなかっただけ、とか」 「…」 すみれは咳をしてから言った。 「あり得ません」 雅俊はその答えを聞き逃さなかった。 だが、すみれが自分を責めていることも、 見逃すはずがなかった。