その言葉が合図だったかのように、
モニターのアラーム音が
けたたましくなり始めた。
「GI療法。
それとアタピー持ってきてください」
「はい!」
雅俊の言葉で、
外回り看護師の細谷が
薬を取りに部屋を飛び出した。
松島が小さくなって言った。
「すみません、俺、気づかなくて…」
「気にしなくていい。よくあることだ」
「でも…」
「薬順番に止めるぞ。補液全開」
「は、はい!」
松島に指示を出しつつ、
雅俊は冷静に外科医たちに言った。
「バイタルが戻ったら原因を探ります。
少し時間をください」
「もちろんです。お願いします」
梶木はそう答えてから、
すみれに向かって言うように
声のトーンを下げた。



