奏輔の腕から、見える範囲の全身にかけて、 大きな膨隆疹、 いわゆる蕁麻疹が出現していた。 身体中が赤く、浮腫んでいる。 「…」 やはり…と雅俊が小さく舌打ちすると、 すみれが振り返った。 そして同様に目を見開き、 ルーペ越しに雅俊を見た。 その大きな瞳に、雅俊は小さく頷いた。 松島が「これって…」と言うと、 雅俊はシリンジポンプを止めて言った。 「アナフィラキシーだ」