「…皿」 「はーい」 そう言うと、 すみれは食器棚に向かった。 「いいにおーい!」 子どものように両手で 大皿を構えるすみれから 皿を受け取って、 雅俊はフライパンを傾けた。 毎回この度に、 俺は食堂のおばちゃんか?と 心の中で呟く。 すみれはこれまたいつものように 取り皿と箸を取り出して、 テーブルに並べていた。 気づかぬうちに、 完全に住み着かれていた。