すみれの大きな瞳が、一瞬開いたかと思うと すぐもとに戻った。 「いい歳して、なに言ってんの?」 「お前なぁ…」 こっちが歩み寄ろうとすると遠ざかる。 雅俊はすみれのこういうところが たまらなく癪だった。 「言い方が、素直じゃないね」 「そういうキャラでやってるんだ」 ため息をついて、先に部屋を出ようとするも すみれはドアの前から動こうとしない。 「…」 「…なんだ」 じっと見つめてくるすみれに 雅俊も負けじと見つめ返した。