パーフェクト・フィグ



すみれと雅俊が出て行くのを見届けて、
梶木が隣にいた東郷に言った。


「少々、若者を働かせすぎましたかね」

「しばらく休ませてあげますか」


2人の老練な眼差しが、
近くにいた高橋に向けられる。


「若いっていいねぇ」


高橋はギクッと肩を揺らしつつ、
ありがちな台詞を受け止めた。