ベッドに辿り着く前に好きにされて、頭の芯がしびれて、勝手に奥が疼いて、まるで何かの中毒みたいに。一花、泣いてないかな。隅にもたげるけど、体は陶史郎さんの言いなり。虜。
「お前は僕だけ欲しがればいいんだよ」
愛っていう名前の刻印を、同じところに何度も繰り返す。
「忘れたら殺すよ?一花も道連れで」
甘い束縛に壊れそうになるけど怖くない。泣かされるけど、優しい。
結局、陶史郎さんは支部会に出かけた。迎えにきた玉置さんに黙って頭を下げられた。自分はなにも。決めたのは陶史郎さんだ。
帰ってきてなんとなく、普通に見えたのに二人の空気がいつもと違った気がした。でも言えなかった。他のことは考えない約束したから。
でも。
胸の真ん中がチクチクする。無理やり我慢する。あさってのクリスマスイブを、陶史郎さんがすごく楽しみにしてるのを思い出して。
サンタクロースは僕だって言って、プレゼントをもらうことはあっても、お返しをしたことが一度もない。
誕生日に欲しいものを訊いても、『樹を全部もらったから、もう僕は何もいらないよ』って。『でも樹と一花には、あげるものが百年分くらい残ってるからね』って。
受け取ってもらえないなら陶史郎さんが望むものを叶える。どんなものでも。・・・そう決めてる。
「お前は僕だけ欲しがればいいんだよ」
愛っていう名前の刻印を、同じところに何度も繰り返す。
「忘れたら殺すよ?一花も道連れで」
甘い束縛に壊れそうになるけど怖くない。泣かされるけど、優しい。
結局、陶史郎さんは支部会に出かけた。迎えにきた玉置さんに黙って頭を下げられた。自分はなにも。決めたのは陶史郎さんだ。
帰ってきてなんとなく、普通に見えたのに二人の空気がいつもと違った気がした。でも言えなかった。他のことは考えない約束したから。
でも。
胸の真ん中がチクチクする。無理やり我慢する。あさってのクリスマスイブを、陶史郎さんがすごく楽しみにしてるのを思い出して。
サンタクロースは僕だって言って、プレゼントをもらうことはあっても、お返しをしたことが一度もない。
誕生日に欲しいものを訊いても、『樹を全部もらったから、もう僕は何もいらないよ』って。『でも樹と一花には、あげるものが百年分くらい残ってるからね』って。
受け取ってもらえないなら陶史郎さんが望むものを叶える。どんなものでも。・・・そう決めてる。



