学園最強の兄は妹を溺愛する

 ドンッ! ドンドンドンドンドンドンドンドン、ドドンッ!


 金沢さんの和太鼓の音で、応援団の演舞がはじまる。


「りゅーせーがくえんこーこーおーえんだーん!!!!」


 お兄様の声が、グラウンド全体に高らかに響く。


「「「「「「押忍!」」」」」」


 ドンドドドンドドドンドドドンドドドドドドドドドド……。


 金沢さんの和太鼓がリズミカルに鳴り響き、それに合わせてわたしたちも拳を突き出し、足を蹴り上げ、キレのいい演舞を繰り広げる。


「「「「「「「やーっ!!!!」」」」」」」



 最後のポーズがビシッ! と決まると、大きな拍手が沸き起こった。

「ヒューヒュー」という指笛まで聞こえてくる。


 駆け足でグラウンドからはけると、莉乃さんとハイタッチ!


「超ウケてたね!」

「はいっ、やりましたね!」

「彩智」

「はいっ!」

 お兄様ともハイタッチ。


 調子に乗って、そのまま隣にいた蒼真さんにも手を差し出すと、一瞬戸惑いの表情を浮かべたものの、わたしの手にパンッとハイタッチしてくれた。