学園最強の兄は妹を溺愛する

「本当にこんなところでいいのか?」

「はい! 実は、一度来てみたかったんです」


 ここは、水族館の一画にあるフードテラス。

 店の奥は壁一面が大きな窓になっていて、海が一望できるの!

 今日はお天気も良くて、太陽の光を反射して、波頭がキラキラと輝いている。

 反対側は、ウミガメの回遊水槽を見下ろすテラス席になっていて、水族館好きにはどちらの景色もたまらない!


 イルカのラテアートをしてもらったカフェラテを目の前にして、さらにテンションが上がる。

「はぁ~。かわいすぎて、飲めません……」


 蒼真さんは、ブラックコーヒーとフライドポテトを注文。

「なら、先にこれでも食べればいい」

 蒼真さんが、フライドポテトのお皿をわたしの方へそっと押した。

「え、いただいてもよろしいのですか?」


 ひとつのお皿を二人で分けて食べるだなんて、本当のデートみたい!


 指先でつまんで、ケチャップをちょっとだけつけて、一口パクリ。


「ふわぁ、おいしい」

 絶妙な塩加減とケチャップの酸味がマッチして、いくらでも食べられそう。


 お兄様と一緒だと、絶対にこういうお店には連れてきてくれないから、見るもの、口にするもの、すべてが新鮮。