学園最強の兄は妹を溺愛する

 水族館に入るとすぐ、シャチやイルカがお出迎え。


「うわぁ、カワイイ~!」


 さっそく水槽に駆け寄り、ペタリと貼り付く。


 わわっ、今、目が合った!

 なんだか、わたしたちの方が観察されているみたい。


「水族館、好きなのか?」


 背後で低い声がして、ハッと我に返る。


「ご、ごめんなさい。わたし一人ではしゃいでしまって」

「いや、問題ない。今日は一日他になにも予定は入れていない。ゆっくり思う存分見学してくれ」

「ありがとうございます、蒼真さん」


 さっきはあんなに怖いことがあったのに、今はなんだか楽しくてフワフワ宙を飛んでいるみたいな気分。