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「ねえ、さっちー。さすがにこのカッコでこのお店に入るのはマズくない?」
莉乃さんが、わたしの制服の袖をツンツンと引っ張りながら、尻込みしたように言う。
蒼真さんと別れ、三人でやってきたのは、とあるホテルの最上階にあるティーラウンジ。
「しかも、『本日貸し切り』って書いてあるし。——陽介先輩、とーっても残念ですけど、他のお店を探しましょ?」
言葉とは裏腹に、莉乃さんはなんだかホッとしたような顔をしている。
「問題ない。貸し切ったのは俺だ。高校に入ってはじめてできた彩智の友人の歓迎会だからな。盛大に催させてもらうよ。そうだ。ついでに新作スイーツの試食もしていってくれ」
莉乃さんの方をチラッと見ながらそう言うと、さっさとお店の中へと入っていく。
「へ……? いや、こんなお店、貸し切りって……」
「新作スイーツ! それは楽しみですね、莉乃さん」
ニッコリ笑って莉乃さんの方を見る。
だけど、莉乃さんはまだ不安そうな表情をしていた。
「大丈夫ですよ。お味の方は、わたしが保証しますっ。去年のわたしのお誕生日ケーキもこちらで作っていただいたのですが、とーってもおいしかったですよ」
ぐっと両手の拳を握って自信満々に言うわたしを見て、「そういうことじゃないんだけどなー」と莉乃さんがつぶやく。
「ねえ、さっちー。さすがにこのカッコでこのお店に入るのはマズくない?」
莉乃さんが、わたしの制服の袖をツンツンと引っ張りながら、尻込みしたように言う。
蒼真さんと別れ、三人でやってきたのは、とあるホテルの最上階にあるティーラウンジ。
「しかも、『本日貸し切り』って書いてあるし。——陽介先輩、とーっても残念ですけど、他のお店を探しましょ?」
言葉とは裏腹に、莉乃さんはなんだかホッとしたような顔をしている。
「問題ない。貸し切ったのは俺だ。高校に入ってはじめてできた彩智の友人の歓迎会だからな。盛大に催させてもらうよ。そうだ。ついでに新作スイーツの試食もしていってくれ」
莉乃さんの方をチラッと見ながらそう言うと、さっさとお店の中へと入っていく。
「へ……? いや、こんなお店、貸し切りって……」
「新作スイーツ! それは楽しみですね、莉乃さん」
ニッコリ笑って莉乃さんの方を見る。
だけど、莉乃さんはまだ不安そうな表情をしていた。
「大丈夫ですよ。お味の方は、わたしが保証しますっ。去年のわたしのお誕生日ケーキもこちらで作っていただいたのですが、とーってもおいしかったですよ」
ぐっと両手の拳を握って自信満々に言うわたしを見て、「そういうことじゃないんだけどなー」と莉乃さんがつぶやく。



