お兄様。わたしも蒼真さんも、お兄様の幸せを願っているのですよ?
お兄様は……自分は幸せになどなってはいけないと、そう思っているのですよね?
だからこそ、今までずっと、自分を犠牲にして、わたしを守ってくださっていたのですよね?
でも、わたしはもう大丈夫です。
お兄様と蒼真さんのおかげで、強くなれましたから。
だから、今度はわたしがお兄様にその恩返しをする番だって思っています。
わたし、お兄様には、絶対に幸せになってほしいのです。
「サチ、ソーマ、ほら、早く行くわよ!」
いつの間にか船は出発地点へと帰港し、出口に向かって乗船客がぞろぞろと移動を開始していた。
「アリサさん、すぐ行きます!」
アリサさんに向かって返事をすると、蒼真さんの顔をもう一度見上げる。
「では、お兄様の恋のキューピッド大作戦、開始ですね!」
ぎゅっと両手を握り締めて気合を入れるわたしを見て、蒼真さんが拳で口元を隠し、ふっと笑う。
「そのネーミングはどうかと思うが……そうだな。それから——」
そう言いながら、蒼真さんの顔がすっと近づいてくる。
お兄様は……自分は幸せになどなってはいけないと、そう思っているのですよね?
だからこそ、今までずっと、自分を犠牲にして、わたしを守ってくださっていたのですよね?
でも、わたしはもう大丈夫です。
お兄様と蒼真さんのおかげで、強くなれましたから。
だから、今度はわたしがお兄様にその恩返しをする番だって思っています。
わたし、お兄様には、絶対に幸せになってほしいのです。
「サチ、ソーマ、ほら、早く行くわよ!」
いつの間にか船は出発地点へと帰港し、出口に向かって乗船客がぞろぞろと移動を開始していた。
「アリサさん、すぐ行きます!」
アリサさんに向かって返事をすると、蒼真さんの顔をもう一度見上げる。
「では、お兄様の恋のキューピッド大作戦、開始ですね!」
ぎゅっと両手を握り締めて気合を入れるわたしを見て、蒼真さんが拳で口元を隠し、ふっと笑う。
「そのネーミングはどうかと思うが……そうだな。それから——」
そう言いながら、蒼真さんの顔がすっと近づいてくる。



