「お兄様とアリサさんですか? そうですね……お兄様は、アリサさんにそっけない態度を取っているようにも見えますけど、なんていうか……他の方といるときよりも、気を許しているように見えるような気がします。あっ、蒼真さんといるときが、一番自然体のお兄様だって、ずっと思ってますけどね」
慌てて付け加えると、蒼真さんが片方の口角を少しだけ上げる。
「俺にまで気を遣わなくていい。……でも、そうか」
「あの、蒼真さん。お兄様とアリサさんって……」
ひょっとして、蒼真さんはお二人の関係をご存知なのでしょうか?
「付き合ってはいないはずだ。俺の知る限りでは。だが、陽介が女を邪険に退けないところは、はじめて見た気がするよ」
それじゃあ、蒼真さんもやっぱりわたしと同じように感じていらっしゃるということなのですね。
「外野がうるさく言うのは正直俺の趣味ではないが、アイツの場合、そのくらいでないと、どうにもならないかもしれないな」
「わたし……お兄様にも幸せになってほしいんです。あ、も、もちろん恋愛が幸せのすべてかって聞かれたら、そう思っているわけではないのですが。でも、少なくともわたしは、蒼真さんに恋をして……前よりも強くなれたと思っています」
ぎゅっと胸の前で両手を握り締めて蒼真さんを見上げると、愛おしげな目でわたしを見下ろす蒼真さんと目が合った。
「俺もだよ」
言葉にはしなくても、蒼真さんと通じ合っているような不思議な感覚。
慌てて付け加えると、蒼真さんが片方の口角を少しだけ上げる。
「俺にまで気を遣わなくていい。……でも、そうか」
「あの、蒼真さん。お兄様とアリサさんって……」
ひょっとして、蒼真さんはお二人の関係をご存知なのでしょうか?
「付き合ってはいないはずだ。俺の知る限りでは。だが、陽介が女を邪険に退けないところは、はじめて見た気がするよ」
それじゃあ、蒼真さんもやっぱりわたしと同じように感じていらっしゃるということなのですね。
「外野がうるさく言うのは正直俺の趣味ではないが、アイツの場合、そのくらいでないと、どうにもならないかもしれないな」
「わたし……お兄様にも幸せになってほしいんです。あ、も、もちろん恋愛が幸せのすべてかって聞かれたら、そう思っているわけではないのですが。でも、少なくともわたしは、蒼真さんに恋をして……前よりも強くなれたと思っています」
ぎゅっと胸の前で両手を握り締めて蒼真さんを見上げると、愛おしげな目でわたしを見下ろす蒼真さんと目が合った。
「俺もだよ」
言葉にはしなくても、蒼真さんと通じ合っているような不思議な感覚。



