「わ、かりました……ごめん、なさい」
莉乃さんが、顔をうつむかせ、かすれた声で言う。
「それじゃあ彩智、帰ろうか。慣れない学校で、疲れただろ?」
一転して、お兄様はわたしに向かってニコッとほほえんだ。
いつもなら、お兄様のその笑顔を見ただけで幸せな気持ちでいっぱいになれるのに……今日はなんだかすごくムカムカする。
「お兄様! わたしのお友だちに、そんなヒドイ言い方しないでください」
思わずほっぺたをぷくっと膨らませてお兄様に言い返す。
「はぁー…………なんだ、このカワイイ生き物は」
お兄様が、大きなため息のあと、なにかをつぶやきながら左手で顔を覆う。
「……蒼真、おまえも来い。道連れだ」
「…………わかった」
今度は蒼真さんが大きなため息を吐く。
「だが、俺は今日、所用があるから、先に行っててくれ。5秒で終わらせて行く」
所用?
いったいなんでしょう?
放課後……所用……わ、わかりました!
そうですよね。長めの黒髪の下に覗くシュッと吊り上がった目に、ツンと尖った鼻。
お兄様と並んでも見劣りしない整った顔立ちで、モテないわけがないもの。
莉乃さんが、顔をうつむかせ、かすれた声で言う。
「それじゃあ彩智、帰ろうか。慣れない学校で、疲れただろ?」
一転して、お兄様はわたしに向かってニコッとほほえんだ。
いつもなら、お兄様のその笑顔を見ただけで幸せな気持ちでいっぱいになれるのに……今日はなんだかすごくムカムカする。
「お兄様! わたしのお友だちに、そんなヒドイ言い方しないでください」
思わずほっぺたをぷくっと膨らませてお兄様に言い返す。
「はぁー…………なんだ、このカワイイ生き物は」
お兄様が、大きなため息のあと、なにかをつぶやきながら左手で顔を覆う。
「……蒼真、おまえも来い。道連れだ」
「…………わかった」
今度は蒼真さんが大きなため息を吐く。
「だが、俺は今日、所用があるから、先に行っててくれ。5秒で終わらせて行く」
所用?
いったいなんでしょう?
放課後……所用……わ、わかりました!
そうですよね。長めの黒髪の下に覗くシュッと吊り上がった目に、ツンと尖った鼻。
お兄様と並んでも見劣りしない整った顔立ちで、モテないわけがないもの。



