「お兄様!」
放課後、昇降口を出たところでお兄様の姿を見つけたわたしは、お兄様の元へと駆け寄った。
「ああ、彩智。そんなに慌ててどうした?」
「あのですね、聞いてください、お兄様。同じクラスのお友だちの、三浦莉乃さんです!」
若干興奮気味に、隣に立つ莉乃さんを手で示しながら紹介する。
「うわっ、近くで見ても、マジイケメン。……あ、あのっ、はじめまして。妹さんと同じクラスの三浦莉乃って言います。莉乃でも莉乃っちでも、陽介先輩の好きなように呼んじゃってください」
莉乃さんは、少しだけ恥ずかしそうに、モジモジしながら上目遣いでお兄様を見上げている。
「で? 俺になんの用?」
お兄様が、莉乃さんのことをなんだか胡散臭いものでも見るような目つきで見る。
「もちろん、わたしのお友だちの紹介です!」
わたしが胸を張ってそう答えると、「あのっ」と若干上ずった声で莉乃さんが言う。
「陽介先輩、このあと時間ありますか? もしよかったら——」
「あんたに費やす時間は、一秒たりともないから。それから、彩智をそそのかしてこういうことして許されんの、一回だけだから。よく覚えといて」
心臓がキュッと縮むような冷たい声で、お兄様が莉乃さんに告げる。
放課後、昇降口を出たところでお兄様の姿を見つけたわたしは、お兄様の元へと駆け寄った。
「ああ、彩智。そんなに慌ててどうした?」
「あのですね、聞いてください、お兄様。同じクラスのお友だちの、三浦莉乃さんです!」
若干興奮気味に、隣に立つ莉乃さんを手で示しながら紹介する。
「うわっ、近くで見ても、マジイケメン。……あ、あのっ、はじめまして。妹さんと同じクラスの三浦莉乃って言います。莉乃でも莉乃っちでも、陽介先輩の好きなように呼んじゃってください」
莉乃さんは、少しだけ恥ずかしそうに、モジモジしながら上目遣いでお兄様を見上げている。
「で? 俺になんの用?」
お兄様が、莉乃さんのことをなんだか胡散臭いものでも見るような目つきで見る。
「もちろん、わたしのお友だちの紹介です!」
わたしが胸を張ってそう答えると、「あのっ」と若干上ずった声で莉乃さんが言う。
「陽介先輩、このあと時間ありますか? もしよかったら——」
「あんたに費やす時間は、一秒たりともないから。それから、彩智をそそのかしてこういうことして許されんの、一回だけだから。よく覚えといて」
心臓がキュッと縮むような冷たい声で、お兄様が莉乃さんに告げる。



