パーティーも中盤に差しかかったとき、会場内が暗転し、前方に設けられたステージの上がパッと明るく照らされた。
『ご歓談中の皆様、本日は御門ホールディングス五十周年記念パーティーへとお集まりいただき、まことにありがとうございます。ただいまより、御門ホールディングス社長、御門誠二より、皆様へご挨拶申し上げます。それでは御門社長、よろしくお願いいたします』
司会者に促され、お父様がステージ中央に置かれたスタンドマイクのところまでゆっくりと歩いていく。
『えー本日をもちまして、弊社御門ホールディングスは、五十周年という節目のときを無事迎えることができました。これはなにより日頃から弊社との友好関係を賜っております皆様方あってこそのこと。厚く御礼申し上げます』
お父様が深々と頭を下げると、会場内から拍手が沸き起こる。
『実はこの場をお借りして、本日は、わたくしの後継者の紹介をさせていただこうと思って参りました。——陽介、ここへ』
お父様に名前を呼ばれ、お兄様が壇上へと上がる。
『すでにお取引のある方には馴染の顔かとは思いますが、わたくしの息子、陽介です。陽介、皆様にご挨拶を』
お父様に促され、お兄様がスタンドマイクの前に立つ。
『ただいまご紹介に預かりました、御門陽介です。実はわたくしからも、皆様にお話がございます』
お兄様の改まった口調に、ドクンと心臓が跳ねる。
『ご歓談中の皆様、本日は御門ホールディングス五十周年記念パーティーへとお集まりいただき、まことにありがとうございます。ただいまより、御門ホールディングス社長、御門誠二より、皆様へご挨拶申し上げます。それでは御門社長、よろしくお願いいたします』
司会者に促され、お父様がステージ中央に置かれたスタンドマイクのところまでゆっくりと歩いていく。
『えー本日をもちまして、弊社御門ホールディングスは、五十周年という節目のときを無事迎えることができました。これはなにより日頃から弊社との友好関係を賜っております皆様方あってこそのこと。厚く御礼申し上げます』
お父様が深々と頭を下げると、会場内から拍手が沸き起こる。
『実はこの場をお借りして、本日は、わたくしの後継者の紹介をさせていただこうと思って参りました。——陽介、ここへ』
お父様に名前を呼ばれ、お兄様が壇上へと上がる。
『すでにお取引のある方には馴染の顔かとは思いますが、わたくしの息子、陽介です。陽介、皆様にご挨拶を』
お父様に促され、お兄様がスタンドマイクの前に立つ。
『ただいまご紹介に預かりました、御門陽介です。実はわたくしからも、皆様にお話がございます』
お兄様の改まった口調に、ドクンと心臓が跳ねる。



