思わずゾクリとするような低い声がマイクを通して体育館の中に響くと、ピタリとヤジが止まる。
『ほらほらぁ。解散、解散!』
のんびりとした口調で言いながらお兄様がパンパンっと両手を叩くと、渋々といった顔をしつつもみんな体育館の出口に向かってぞろぞろと歩きはじめた。
その様子を眺め、お兄様が満足そうに何度かうなずく。
「……このシスコンが」
蒼真さんがぼそりとつぶやくのが、かすかに聞こえる。
「蒼真ー、今なんか聞こえた気がするんだけど?」
「気のせいではない」
それを聞いたお兄様が、プハッと吹き出す。
「こーいうとき、普通は『気のせいだ』って言うんじゃねーのかよ」
「本当のことを言ったまでだ」
「ほんっと、おまえサイコー」
蒼真さんのところまで歩いていくと、お兄様はカラカラと笑いながら蒼真さんの背中をバシバシ叩く。
そのお兄様のお顔が、お屋敷では見たことがないくらい本当に楽しそうで。
きっとこの蒼真さんという方は、お兄様の大切なお友だちなんだろうなって、わたしはすぐに確信した。
『ほらほらぁ。解散、解散!』
のんびりとした口調で言いながらお兄様がパンパンっと両手を叩くと、渋々といった顔をしつつもみんな体育館の出口に向かってぞろぞろと歩きはじめた。
その様子を眺め、お兄様が満足そうに何度かうなずく。
「……このシスコンが」
蒼真さんがぼそりとつぶやくのが、かすかに聞こえる。
「蒼真ー、今なんか聞こえた気がするんだけど?」
「気のせいではない」
それを聞いたお兄様が、プハッと吹き出す。
「こーいうとき、普通は『気のせいだ』って言うんじゃねーのかよ」
「本当のことを言ったまでだ」
「ほんっと、おまえサイコー」
蒼真さんのところまで歩いていくと、お兄様はカラカラと笑いながら蒼真さんの背中をバシバシ叩く。
そのお兄様のお顔が、お屋敷では見たことがないくらい本当に楽しそうで。
きっとこの蒼真さんという方は、お兄様の大切なお友だちなんだろうなって、わたしはすぐに確信した。



