兄のフリして中学生活なんて、波乱万丈すぎないですか!?

正体がバレたことだし、もう、私は素の自分で過ごすことにしている。
可愛い髪型にして、もう学ランじゃなくてセーラー服を着て……。
彼氏が総長だし、笑顔であいさつすることを心がけていたら、いつの間にか「姐御」って呼ばれてた。
「そういえば、どうして腕っぷしに自信のある人ばかりが集まるこの学校に和哉は来たかったのかな。」
「自由な感じを味わいたかったんじゃない?
でも、本当にバチバチのヤンキー校だったなんて……!」
「知らなかったのかよ。
でも、抜けてるかずらも愛してるよ。」
私、蔦谷かずら、なんだかんだ中学校生活を満喫中!