「はぁ〜」
息を吐くと、白い息が出てくる。
高校二年、冬。長かった二学期も終わり、今日から冬休みに入った。辺りはすっかり雪景色で、朝から雪かきをしている人ばかりだ。
「はーる、はよ。」
親友の東雲蓮だ。同じサッカー部で、中学からの親友だ。
「おう、蓮おはよ。」
「っさむいなぁ〜、札幌ってこんな寒かったっけ?笑」
「毎年だろ笑。何年経験してるんだよ。」
蓮はムードメーカーで、サッカーも上手くて人気者だ。家族以外で俺が唯一、彼女を亡くしたことを知っている。
「てか晴流、今月誕生日だよな?」
「うん、12月24日」
「クリスマスイブだな、やっぱりクリスマスと一緒に祝うのか?」
「そーなんだよ〜、プレゼントも1つなんだ。でも…、陽奈は必ず2回祝ってくれたなぁ…、」
言った瞬間、しまった!と思った。日常で陽奈の話はしないようにしていたのに、懐かしくなってしまってつい、話してしまった。
「陽奈ちゃん…、」
「あっ、ごめんな笑」
「いや、いいけど」
さっ、早く行こうと重くなった空気を無理やり遮るように、話を逸らした。
「うっ、さむー!!」
「やっぱ朝の体育館は寒いなぁ」
蓮は部長、俺は副部長で、朝早くきて2人で自主練をしている。でもこれは部長副部長になったからじゃなく、毎朝ソフトテニスの練習をしている陽奈に会うためだった。
朝5時、体育館には俺と蓮の2人だが、前は陽奈もいて3人だったなぁと、また1人で思い出してしまっていた。
自主練に集中しようと、気を取り直しボールを蹴る。
「はぁ〜、今日も疲れたぁー、こらからなんか食べに行こうぜ!!」
雪景色ではあるものの、空は青く澄んでいる。
昼過ぎに部活が終わり、今は学校をでたところだ。
「蓮、お金足りるのか?金欠って言ってただろ。」
「大丈夫だって、500円あればなにか食べれる!」
たしかにそうだけど……と言いながら俺も財布の中を確認する。財布には5000円札があり、使いすぎには気をつければいいかと思い、行くことにした。
「あ、あそこにクレープあるから食べようぜ。」
女子かよと2人で笑いながら買うことにした。
「500円で買えるもの…、シュガーバターにする」
「じゃぁ俺はクッキー&クリーム・ストロベリーにバニラアイス付ける」
「甘そー、ほんと甘いの好きだよなぁ〜」
「まぁな」
息を吐くと、白い息が出てくる。
高校二年、冬。長かった二学期も終わり、今日から冬休みに入った。辺りはすっかり雪景色で、朝から雪かきをしている人ばかりだ。
「はーる、はよ。」
親友の東雲蓮だ。同じサッカー部で、中学からの親友だ。
「おう、蓮おはよ。」
「っさむいなぁ〜、札幌ってこんな寒かったっけ?笑」
「毎年だろ笑。何年経験してるんだよ。」
蓮はムードメーカーで、サッカーも上手くて人気者だ。家族以外で俺が唯一、彼女を亡くしたことを知っている。
「てか晴流、今月誕生日だよな?」
「うん、12月24日」
「クリスマスイブだな、やっぱりクリスマスと一緒に祝うのか?」
「そーなんだよ〜、プレゼントも1つなんだ。でも…、陽奈は必ず2回祝ってくれたなぁ…、」
言った瞬間、しまった!と思った。日常で陽奈の話はしないようにしていたのに、懐かしくなってしまってつい、話してしまった。
「陽奈ちゃん…、」
「あっ、ごめんな笑」
「いや、いいけど」
さっ、早く行こうと重くなった空気を無理やり遮るように、話を逸らした。
「うっ、さむー!!」
「やっぱ朝の体育館は寒いなぁ」
蓮は部長、俺は副部長で、朝早くきて2人で自主練をしている。でもこれは部長副部長になったからじゃなく、毎朝ソフトテニスの練習をしている陽奈に会うためだった。
朝5時、体育館には俺と蓮の2人だが、前は陽奈もいて3人だったなぁと、また1人で思い出してしまっていた。
自主練に集中しようと、気を取り直しボールを蹴る。
「はぁ〜、今日も疲れたぁー、こらからなんか食べに行こうぜ!!」
雪景色ではあるものの、空は青く澄んでいる。
昼過ぎに部活が終わり、今は学校をでたところだ。
「蓮、お金足りるのか?金欠って言ってただろ。」
「大丈夫だって、500円あればなにか食べれる!」
たしかにそうだけど……と言いながら俺も財布の中を確認する。財布には5000円札があり、使いすぎには気をつければいいかと思い、行くことにした。
「あ、あそこにクレープあるから食べようぜ。」
女子かよと2人で笑いながら買うことにした。
「500円で買えるもの…、シュガーバターにする」
「じゃぁ俺はクッキー&クリーム・ストロベリーにバニラアイス付ける」
「甘そー、ほんと甘いの好きだよなぁ〜」
「まぁな」
