怜の事を考えていたら、あっという間に学校が終わってしまった。
なんだか早く怜に会いたくなってしまって走って家へ帰る。
家にあと5分くらいで着くかな〜くらいのとき。
なんと道路には怜が居たのだ。
私はびっくりして
「どうしてこんな所にいるの?!」
と大声で言ってしまった。
幸い周りに人はいなかったので大丈夫だった。
そうすると怜は頬を赤らめながら言った。
「美羽ちゃんに会いたくなっちゃって…」
その一言に私はもう一度恋に落ちたような気持ちになった。
「すき……」
ドキドキが止まらなくなってしまって、私はつい口から言葉を漏らしてしまった。
言ってからその事に気づき、
「やってしまった」と血の気が去っていく感覚がした。
そうすると怜は綺麗な目を真ん丸にして私の方を見てきた。
「……今、好きって言ったよね…?言ったよねっ?!」
怜は嬉しそうな顔で私の顔色を伺ってくる。
私は恥ずかしさで胸がはち切れそうになり、頬が更に暑くなった気がした。
「……う…ん…」
認めるしかない状況で、私は小さく頷いた。
そうすると怜は抱きついて来てくれた
トクトク……トクトク……
私も抱き返すつもりで腕を大きく開いた
……がなんと私の体を通り抜けてしまったのだ。
「……うそ」
私たちは呆然とし、初々しい雰囲気が壊れてしまった。
「ご…めん……俺が幽霊だから……」
霊はそう言うと泣きそうになりながら下を俯く。
私はそっと怜の方へ近づいた。
「幽霊かどうかなんて関係ないんだよ……」
そう私が声を掛けると、怜はパッと顔を上げ、その整った顔で私を見た。
「怜はさ、私が心配でうちに住み着いてたんだよね…?」
そう問いかけると怜は少し気まずそうな顔で頷いた。
「そんなの……そんなのッ……!!」
私は抱きつけるはずの無い体に飛び込んだ。
「優しすぎるよっ……!」
私は中学生のときずっと独りぼっちだと思っていた。
だけどそんな私に隣でずっとずっと居てくれたなんて……
私の目から一粒の涙がこぼれた。
「美羽ちゃんっ?、!」
怜は色々びっくりしている様子だったが、その気持ちを飲み込んで私を抱きかえしてくれた。
「これからも……一緒にいてくれる?」
怜が私の耳元で囁く。
そんなの決まっているのに。
「当たり前じゃんっ……!」
そう微笑みながら怜の顔を見つめる。
私たちは抱きしめ合いながら楽しい時を過ごした。
[完]
なんだか早く怜に会いたくなってしまって走って家へ帰る。
家にあと5分くらいで着くかな〜くらいのとき。
なんと道路には怜が居たのだ。
私はびっくりして
「どうしてこんな所にいるの?!」
と大声で言ってしまった。
幸い周りに人はいなかったので大丈夫だった。
そうすると怜は頬を赤らめながら言った。
「美羽ちゃんに会いたくなっちゃって…」
その一言に私はもう一度恋に落ちたような気持ちになった。
「すき……」
ドキドキが止まらなくなってしまって、私はつい口から言葉を漏らしてしまった。
言ってからその事に気づき、
「やってしまった」と血の気が去っていく感覚がした。
そうすると怜は綺麗な目を真ん丸にして私の方を見てきた。
「……今、好きって言ったよね…?言ったよねっ?!」
怜は嬉しそうな顔で私の顔色を伺ってくる。
私は恥ずかしさで胸がはち切れそうになり、頬が更に暑くなった気がした。
「……う…ん…」
認めるしかない状況で、私は小さく頷いた。
そうすると怜は抱きついて来てくれた
トクトク……トクトク……
私も抱き返すつもりで腕を大きく開いた
……がなんと私の体を通り抜けてしまったのだ。
「……うそ」
私たちは呆然とし、初々しい雰囲気が壊れてしまった。
「ご…めん……俺が幽霊だから……」
霊はそう言うと泣きそうになりながら下を俯く。
私はそっと怜の方へ近づいた。
「幽霊かどうかなんて関係ないんだよ……」
そう私が声を掛けると、怜はパッと顔を上げ、その整った顔で私を見た。
「怜はさ、私が心配でうちに住み着いてたんだよね…?」
そう問いかけると怜は少し気まずそうな顔で頷いた。
「そんなの……そんなのッ……!!」
私は抱きつけるはずの無い体に飛び込んだ。
「優しすぎるよっ……!」
私は中学生のときずっと独りぼっちだと思っていた。
だけどそんな私に隣でずっとずっと居てくれたなんて……
私の目から一粒の涙がこぼれた。
「美羽ちゃんっ?、!」
怜は色々びっくりしている様子だったが、その気持ちを飲み込んで私を抱きかえしてくれた。
「これからも……一緒にいてくれる?」
怜が私の耳元で囁く。
そんなの決まっているのに。
「当たり前じゃんっ……!」
そう微笑みながら怜の顔を見つめる。
私たちは抱きしめ合いながら楽しい時を過ごした。
[完]
