殺人容疑をかけられた悪役令嬢の真実。

 すると皇帝は咳ばらいをすると、真剣な表情に。

「ウィルモット。今回の件でお前の罪は明らかになった。私に毒を盛った罪。聖女を殺したの罪。それをセレスティン・アーノルド公爵令嬢に罪を擦りつけたことなど含めて、お前を皇太子の座から廃嫡するとする」

 皇帝からウィルモットに皇太子廃嫡を言い渡される。
 これで、彼は皇太子ではなくなった。もちろん皇帝の座もない。

「……そんな~」

「あ、あんまりですわ。陛下……」

 泣き崩れるウィルモットと皇后だったが皇帝は、さらに重い発言を言い渡してきた。

「それだけではないぞ。この罪は重大だ。死刑を言い渡されることになっても仕方がないことだ。なにせ偉大な聖女を殺したのだからな。皇后……お前もだ」

 その言葉に絶句する二人は、大声を上げて泣き叫んだ。

「あああっ~助けてくれ~」

 そう叫ぶウィルモットの姿は醜いものだった。

 その後。ウィルモットと皇后は、皇帝の命令でレンデル率いる騎士団に捕らえられた。牢屋に入れられ、今後は裁判によって決められるが死刑は確定だろう。
 ウィルモットは皇太子を廃嫡。皇后も離婚とその座を廃嫡された。
 それに協力したトリスタンとテリーも同じくだが、自白剤を使われたので普通のではいられず。牢獄で笑ったり、妄想に憑りつかれている様子だ。
 そして皇后に対しては、どうしても気になることが。どうして、息子のウィルモットに皇帝に毒を盛るように指示を出したのだろうか?
 毒を盛るぐらいなら暗殺者や側近にやらせる方法はあったはずだ。その方がリスクになることもなかったし、このような事件にはならなかったはず。
 なのに、そこまでして彼にやらしたのは、何か意味があったのだろうか?