殺人容疑をかけられた悪役令嬢の真実。

 そこからは、唯一セレスティンの正体を知っているメイドと騎士が付き添ってもらい、地下室に向かった。地下室は薄暗く、長い階段の下にある。
そこには牢屋の中で、椅子に座った状態で縛られたトリスタンが居た。もう1人の騎士に状況を聞いたら、なかなか口を割らないらしい。
 拷問をされたためボロボロの状態で、ぐったりしていた。

「どうしますか? このままだと埒が明かないので、自白剤を使ってみては?」

 騎士団の一人が自白剤を使ってみないかと言われた。この国の自白剤は効果は強めだが、効きすぎるために副作用で精神が崩壊していく。
 そのため団長の指示のもとで最終手段として使うことを許されている。

「そうね。このままでは先が進まないもの。許可します」

 団長であるレンデルの代わりにセレスティンが許可を出した。騎士はトリスタンの口を開けさせて無理やり自白剤を飲ませる。
 むせ返るトリスタンだったが、徐々に目がとろんとしていた。
 騎士はセレスティンが見ている前で、もう一度質問を聞いてみることに。
 すると効果が効いてきたのか、自ら自白してくれた。その真実に絶句する。

「誰に頼まれて、この毒薬を手に入れた?」

「……皇后陛下。俺は……皇后様に依頼されて、毒薬を手に入れた。そうすれば、褒美として大金を貰えるはずだったから」

「他には? 誰に何の依頼をされた? 正直の答えろ」

「……殿下。皇太子殿下に……依頼をされた。皇帝陛下の寝室の鍵の合い鍵を作ってこれば、借金を立て替えてくれると言ったんだ。だから、こっそり父の持っていたマスターキーをこっそり盗んで、職人に渡した。すぐに帰したから気づかないはず……フフッ……アハハッ」

 途中で、狂ったように笑い出すトリスタン。早くも副作用が出てきたようだ。
 しかし、それでも驚く名前が出てきた。この事件にウィルモットまで関係していた。
 それに、依頼は2つで、同じ人物が頼んできたと思ったらバラバラ。