殺人容疑をかけられた悪役令嬢の真実。

「借金も!?」

 さらに事実が増えていく。次の宰相候補とも噂があったのに、ギャンブルだけではなく、借金まであるとは。
 そうなると、かなりお金にも困っているだろうし、弱みにもなったはず。

(もしかして……それで皇后様と協力して、陛下に毒を?)

 その可能性はなくもない。それをカトリーヌに見られて、彼女まで?
 トリスタンは、張り切ってポーカーゲームにチャレンジするようだ。するとレンデルが、空いている席まで行くと座った。

(えっ? レンデル様!?)

 まさかポーカーゲームに参加までするなんて。てっきり見張っているだけかと思っていたのだが。
 いくら正体を隠すためにアイマスクを付けて、髪型を替えていてもバレるのではないかと冷や冷やしてしまう。
 最初にお金とチップを交換して賭ける。僅かなチップだったのだが、レンデルは余裕の表情だった。配られたトランプのカードを見ていく。
 そしてルールにそって交換したりする。

 トリスタンは自信満々にフォア・カードを出してきたが、レンデルはその上のストレートフラッシュを出してきた。見事に勝ったようだ。
 周りは「おぉ~」と騒いでいた。悔しそうな顔をするトリスタンは、レンデルを睨みつけてきた。しかし彼は冷静。それどころかクスッと挑発的に笑った。
 その態度に腹が立ったのか、また勝負に出るトリスタン。
 それが目的なのか、レンデルはその誘いに乗ることに。
 しかし今度は彼の方がストレートフラッシュを出してきた。思ったよりも強いようだ。これでは負けてしまう。
 お金がかかるために、そんなに予算はない。次に挑むには無理があるし。
 オロオロするセレスティンと違い、レンデルは表情一つ変えない。