殺人容疑をかけられた悪役令嬢の真実。

「あ、ありがとうございます」

「……魔塔に寄ったついでだ。それに、魔塔の連中から、新たな情報を手に入れた」

「えっ? 情報ですか!?」

 レンデルは、新たな情報を手に入れたようだ。

「魔塔の主が皇帝を殺す際に使ったのを毒を闇市場で見つけたんだ。街の裏道通りにあるカジノで商品として取引きされているらしい」

「えぇっ!?」

 街の裏道通りは、貧相な住民が多く住んでいた。そのさらに奥に闇カジノがあると聞いたことはあった。まさか、そんなところで取引きがされているとは驚きだ。

「その毒は即効性はないけど、少しずつ気づかれないように飲んだ者の体を蝕んでいく。医者にも気づかれなかったのは、そのせいだろう。特殊な毒だから、こういうところで出回るらしい」

 レンデルの言葉にセレスティンは考え込む。
 だから皇帝は気づかれずに毒殺をされそうになったのか。カトリーヌが言ってきたのは真実だった。だとしたら、余計に問題だろう。

「この事件の真実を知るためにも、俺はカジノに行ってみようと思う」

「そ、それでしたら私も一緒に」

 レンデルばかりやらせる訳にはいかない。

「しかし、こういう場所は子供の姿では行けるところではない。だかと言って元に戻るのも」

 大人が行くカジノに幼児化してしまったセレスティンが行くには無理がある。
 だが、自分が関わることなのに、ジッとしていることは出来ないセレスティンは、なかなか食い下がらない。

「でしたら変装をしればいいと思います。ウイッグとか、メイクを濃い目にするとか。お願いします。私のこの目で確かめたいのです」

 必死に頼み込み、せめて大人しくしていることが条件で連れて行ってもらえることになった。