殺人容疑をかけられた悪役令嬢の真実。

 あの優しいカトリーヌが皇帝を殺すとは、到底に思えない。そもそも動機がない。

「アンナ。ちゃんと教えてくれ。それは、どう意味だ」

 しかし、その時だった。騎士やメイドたちが何やら騒ぎ出した。

「どうしたんだ!?」

 レンデルが近くにいたバタバタしていた騎士を捕まえて尋ねた。

「大変です。聖女様が使っていた部屋から毒物が入った小瓶が見つかったそうです」

「何だって!?」

 今度はカトリーヌの部屋から毒物が入った小瓶が見つかったと、大騒ぎになってしまった。
 これでは、カトリーヌが皇帝を殺すつもりだったということになってしまう。

「何かの間違いでは?」

「とにかく行ってみよう」

 セレスティンは、レンデルと一緒にカトリーヌが使っていた部屋に向かった。