「さあ……? ですが、力を込めた時に、陛下の体から強い邪気が溢れ出ていました。ゾッとするぐらいに」
思い出しただけでもブルブルと震えるカトリーヌ。
その言葉にセレスティンは考え込む。
そうなると、皇帝に強い恨みを持つ者ということになるが。または、その方が利益になる者。皇帝陛下を邪魔に思っている人は多くいるだろう。
皇族は国の関心が高い故に標的になりやすくなる。
「大丈夫。きっと犯人は見つけてみせるわ。私に任せて」
カトリーヌを慰めるために彼女の手を握り締めながら、そう言った。
しかし、それが悲しい幕開けになるとも知らずに。
その頃、皇后は自分の執務室で側近であるテリーにお金がたくさん詰まった小袋を渡していた。小袋を受け取ると、皇后はフフッと笑う。
「いい? このお金で腕のいい代筆者を依頼して」
「承知しました」
側近のテリーが部屋から出ていくのを確認すると、皇后はデスクの引き出しから取り出したのは透明の液体が入った小瓶だった。
「フフッ……どうやら気づかれていないようね。この薬は、即効性はないけど、少しずつ気づかれないように飲んだ者の体を蝕んでいく毒薬。これで陛下の体は長く持たないでしょう」
皇后は立ち上がると、窓から外の景色を見る。夕焼けの空を見ながら皇后はニヤリと不敵な笑みをこぼした。
「これでいいわ、最期の仕上げよ。大丈夫よ……ウィルモット。お母様がなんとかしてあげるから」
その表情は何かを企んでいるかのよう。赤紫色に染まった夕日は、これから起きる台風接近前のような怪しげな色だった。
思い出しただけでもブルブルと震えるカトリーヌ。
その言葉にセレスティンは考え込む。
そうなると、皇帝に強い恨みを持つ者ということになるが。または、その方が利益になる者。皇帝陛下を邪魔に思っている人は多くいるだろう。
皇族は国の関心が高い故に標的になりやすくなる。
「大丈夫。きっと犯人は見つけてみせるわ。私に任せて」
カトリーヌを慰めるために彼女の手を握り締めながら、そう言った。
しかし、それが悲しい幕開けになるとも知らずに。
その頃、皇后は自分の執務室で側近であるテリーにお金がたくさん詰まった小袋を渡していた。小袋を受け取ると、皇后はフフッと笑う。
「いい? このお金で腕のいい代筆者を依頼して」
「承知しました」
側近のテリーが部屋から出ていくのを確認すると、皇后はデスクの引き出しから取り出したのは透明の液体が入った小瓶だった。
「フフッ……どうやら気づかれていないようね。この薬は、即効性はないけど、少しずつ気づかれないように飲んだ者の体を蝕んでいく毒薬。これで陛下の体は長く持たないでしょう」
皇后は立ち上がると、窓から外の景色を見る。夕焼けの空を見ながら皇后はニヤリと不敵な笑みをこぼした。
「これでいいわ、最期の仕上げよ。大丈夫よ……ウィルモット。お母様がなんとかしてあげるから」
その表情は何かを企んでいるかのよう。赤紫色に染まった夕日は、これから起きる台風接近前のような怪しげな色だった。



