皇后としては、聖女が平民なのが問題のようだ。国を代表する皇族は高貴な貴族ではないといけない。
知性や品格。それと社交界でもやっていけるマナーが必須だからだろう。特にプライドが高く、息子のウィルモットを皇帝にしたい皇后は、それを重視する。
だからこそ、品格と名誉があるアーノルド公爵令嬢のセレスティンが婚約者として選ばれたのだ。
「平民の聖女では皇妃に相応しくない。あなたが、もっとしっかりと、ウィルモットを捕まえておかないのがいけないのよ。いい? これは、あなたの責任よ」
「……はい。申し訳ございませんでした」
理不尽にも、またセレスティンに責任を押し付けられてしまった。
「可愛い息子は何も悪くない」
それが皇后の口癖。たとえ、そのせいでセレスティンが被害に遭おうとも。
セレスティンがグッと手を握り締めて耐えることしか出来なかった。言い返したら大変なことになるって分かっていたからだ。
その後の帰り道。皇后のお茶会を終わらせて、気が遠くなる思いで長い廊下を歩いていた。気分が沈んで晴れない。
このままにしてはおけない。それは自分自身でも十分に分かっている。だからと言って下手に口を出せば、それだけでも悪者扱いされるだけだ。
現にウィルモットはセレスティンの言葉に耳を傾けることはない。
(なんとかしなくては……でもどうやって?)
焦りと不安。そして悲しい気持ちに押し潰されそうになりながらも、必死に考えてながら歩いていると、ある光景が目に飛び込んできた。
(あれは……!?)
ウィルモットとカトリーヌの姿だ。楽しそうに廊下で話し込んでいるように見えた。
自分がこんなに苦しんでいるのに、よく2人だけで話せるものだ。
知性や品格。それと社交界でもやっていけるマナーが必須だからだろう。特にプライドが高く、息子のウィルモットを皇帝にしたい皇后は、それを重視する。
だからこそ、品格と名誉があるアーノルド公爵令嬢のセレスティンが婚約者として選ばれたのだ。
「平民の聖女では皇妃に相応しくない。あなたが、もっとしっかりと、ウィルモットを捕まえておかないのがいけないのよ。いい? これは、あなたの責任よ」
「……はい。申し訳ございませんでした」
理不尽にも、またセレスティンに責任を押し付けられてしまった。
「可愛い息子は何も悪くない」
それが皇后の口癖。たとえ、そのせいでセレスティンが被害に遭おうとも。
セレスティンがグッと手を握り締めて耐えることしか出来なかった。言い返したら大変なことになるって分かっていたからだ。
その後の帰り道。皇后のお茶会を終わらせて、気が遠くなる思いで長い廊下を歩いていた。気分が沈んで晴れない。
このままにしてはおけない。それは自分自身でも十分に分かっている。だからと言って下手に口を出せば、それだけでも悪者扱いされるだけだ。
現にウィルモットはセレスティンの言葉に耳を傾けることはない。
(なんとかしなくては……でもどうやって?)
焦りと不安。そして悲しい気持ちに押し潰されそうになりながらも、必死に考えてながら歩いていると、ある光景が目に飛び込んできた。
(あれは……!?)
ウィルモットとカトリーヌの姿だ。楽しそうに廊下で話し込んでいるように見えた。
自分がこんなに苦しんでいるのに、よく2人だけで話せるものだ。



