殺人容疑をかけられた悪役令嬢の真実。

 2人が出て行く日。エリアスはレオネルのこう話した。

「もし困ったことや悩んでいることがあれば、いつでも頼るといい。私にとって君は大切な弟に変わりはないから」

 例え離ればなれになったとしても、エリアスにとったらレオネルは可愛い義弟。それは今でも変わらない。優しく頭を撫でてあげる。

「はい……ありがとうございます。エリアスお義兄様」

 少し寂しそうに涙を浮かべながらも、ニコッと笑顔を見せるレオネルは、まだおどけない子供。
 これから罪を償いながらも立派に成長することを願うばかりだ。


 親子が旅立ってから2ヶ月後にエリアスとアシュリーの結婚式が行われた。
 一旦帰国したセレスティンとレンデルは日を改めて出席することに。
 結婚指輪になった『王国の家宝』は、やっとアシュリーの薬指にはめてもらうことが出来た。二人は幸せそうに笑み、一層絆が深くなったようだ。
 結婚が終わった後も、セレスティンはアシュリーと手紙のやり取りをする。今ではいい友人として交流を続けている。

 数ヶ月後には、こんな手紙が届いた。オスカーとミリアの離婚が決まったそうだ。
 秘密がバレたオスカーもやはりメリッサと一緒に居たいと言ってきた。
 ごねると思っていたミリアだが、今回のことがあってからか、すっかり大人しくなり、離婚も承諾したみたいだ。
 やはり同性愛者である夫と結婚生活を続けるのは難しかったのだろうと書いてあった。
 そしてメリッサとはいうと、オスカーが騎士団長をしている王族専属の騎士団に入団したそうだ。まだ騎士見習いではあるが。
 どうしてそうなったかというと、結婚が出来なくてもオスカーと共に居たいと思う意志がそうさせたようだ。