殺人容疑をかけられた悪役令嬢の真実。

 セレスティンは本当のことを告げた。隠していたことではあるが、真実を話すためには打ち明けないといけないこと。そのためにメリッサには承諾をもらっている。
 その言葉に動揺したのはミリアとオスカーだけではない。ミライダもだ。

「あら……そうだったかしら? だとしたら、私の勘違い」

「いえ、勘違いではありません。あなたは、ワザとそうなるように教えましたよね? そうすることで、揉めるように仕向けた。それだけではないわ。アシュリー様にもエリアス陛下とメリッサ様が恋仲だと言いふらした。それで婚約が破綻し、陛下の評判を下げることを狙って」

 惚けようとするミライダをセレスティンは、さらに反撃に出る。ただの勘違いで終わらせるつもりはない。

 するとアシュリーも初めてミライダの意見をぶつけるために
「私たちは、ちゃんとお互いに愛し合っています」と言い返した。
 しかし、まだ問題が2つ残っている。

「そ、それでも疑われる行動をしていたのは事実だし、王室あっての大問題だわ。相手がアシュリー令嬢ではなく、メリッサ令嬢になっただけじゃないのよ。ミリア公爵夫人が、ちゃんと夫を捕まえておかないから」

「なんですって!? それはお言葉が過ぎます。大体メリッサ様も私の夫に近づくなんて、どうかしているわ。彼女には失望しました」

「……すみません」

 ミライダとミリアはお互いに罪を擦りつけ合って言い合うが、その矛盾先をメリッサにもぶつけてきた。
 たしかにメリッサ自身も不倫をした罪はある。だが、責任転換しているだけで、彼女だけに罪を押し付けるのは違う。
 その時だった。メリッサを庇うために前に立ったのはオスカーだった。

「彼女ばかり責めないで下さい。原因には俺にあります」