殺人容疑をかけられた悪役令嬢の真実。

 セレスティンは、全員をエリアスの執務室に呼ぶ。
 集まったのは、レンデル以外にエリアスとアシュリー。メリッサとオスカー夫婦。
 そしてミライダとレオネル9人だった。他にも騎士たちが数人。

「皆様お集まり下さりありがとうございます。今回の事件の真相が分かりましたが、その前に誤解を解きたいと思います。まず今回のアシュリー様とオスカー殿下の恋仲の件ですが、それは間違いだと確認が取れました」

 セレスティンがそう言うと、真っ先に口を開いたのはミリアだった。

「ちょっと待って。どういうことよ!? オスカーの愛人は、この女でしょ?」

「では、それは誰から聞いたのです?」

 ミリアの意見に反論するセレスティン。

「それは……王太后陛下だけど」

「では、どうして、それが真実だと思ったのですか? 王太后陛下が噓をついたとも考えられますよね?」

「……それは」

 セレスティンと正論に一瞬戸惑うミリア。それを信じて、怒り任せで攻撃してきたのはいいが、いざ聞かれると言葉が出てこないようだ。

「ちょっと、人聞き悪いことを言わないでちょうだい。それでは私が噓をついているみたいじゃないのよ!?」

 それを聞いて怒り出すミライダだったが、セレスティンは負けてはいない。

「では逆にお聞きしますが、どうして2人が愛人関係だと思ったのですか? イチャつく姿を見た者が居たとお伺いしましたが、その方にもう一度詳しくお聞きしたいので教えていただけませんか?」

 反論を返すと、ミライダが何も言い返せずグッと歯を食いしばる。

「言えないはずです。だって、これはまったくの噓。そもそもオスカー殿下のお相手は違います。本当の相手はメリッサ様なのですから」