殺人容疑をかけられた悪役令嬢の真実。

「えっ? レオネルがですか? あの大人しい子がワガママを言うなんて珍しいな。特に母親にはワガママとか言わないのに」

 たしかにシャイで大人しい性格の子だろう。好奇心旺盛でもあったが、あの怖い母親に盾突く感じではないとセレスティンは思った。

(ならどうして、そんなことをしたのだろうか?)

 レンデルの言葉にハッと何かをと思い出すセレスティン。そうえば、彼は気になる発言をしていた。
 もしそうなら彼は、その答えを知っているはずだ。

 セレスティンは、その後。また子供の姿になってレオネルに近づいていく。
 大切な情報を聞くために。
 居場所をメイドから聞くとレオネルは丁度、練武場で指導されながら剣を振るう特訓をしているようだ。セレスティンはそこに向かうことに。
 行ってみると、たしかに指導員の騎士と一緒に居た。

「ごきげんよう。レオネルでんか」

「あ、キャサリン。どうしたの?」

「ちょうど、ちかくをとおったの。それよりも、でんかにききたいことがあるんだけど、いいかしら?」

「えっ? 僕に?」

 セレスティンは直接聞くことにする。回りくどい言い方はせずに、ストレートに。
 そうしたらレオネルは泣き出してしまった。
 だが、その事情を聞いて、やっとその真実にたどり着くことができた。
 これは内部の犯行だと。
 そして、ようやく全員を呼び出すことができそうだと思ったのだった。