殺人容疑をかけられた悪役令嬢の真実。

 男性のメリッサでは難しいことだろう。そのためにミリアと政略結婚したとなると、かなり複雑だろう。
 しかし、そうなると1つ疑問なことが見つかる。
 オスカーもメリッサが男性であることを知っていたとなっていたが、それでは同性愛として好きだったのだろうか?
 エリアスを見ると、複雑な表情をしていた。

「メリッサの性別のことを隠したことは、もう1つ理由があるんだ。私の弟……オスカーは同性愛者なんだ」

「えっ……えぇっ!?」

 ああ、思っていたことが当たってしまったようだ。
 セレスティンは驚くが、それで辻褄が合った。だから妻であるミリアと関係が持てなかったのだろうと。
 いくら政略結婚でも同性が好きなオスカーでは、なおさらだ。

「それは……本当なのですか?」

 アシュリーは必死の確かめようとする。

「ああ、本当のことだ。王族に同性愛者が居るとなると大問題になる。私も可愛い弟を守りたいと思うと……どうしても言うのをためらってしまった。だからオスカーと君の仲を聞いても、疑いもしなかった。それはないと分かっていたから」

 申し訳なさそうに、頭をかきながら正直に話すエリアスを見て、ホッと胸を撫でおろすアシュリー。
 安心する彼女を見つめながらエリアスは、

「アシュリー。本当に……ごめん。君に不安な思いばかりさせてしまって。でも、これだけは分かってほしい。私が真剣に結婚のことを考えているのはアシュリーだけだってことを。君が好きなんだ」

 改めてプロポーズをする。真っ直ぐとアシュリーの目を見て。

「エリアス……さま」