殺人容疑をかけられた悪役令嬢の真実。

「べ、べつに何も言ってないよ。それよりも……宝石が見つかったの?」

「えっ? ううん、まだ」

 突然話が宝石に変わるから驚いてしまったセレスティンだったが、それを聞いたレオネルは、しゅんと落ち込んでいた。
 もしかして見つからないから心配してくれているのだろうか?

「ほうせきをはやくみつかってほしい?」

 何気にそのことを聞いてみた。するとブンブンと首を大きく横に振るうレオネル。

「し、知らない。僕何も知らないよ。僕のせいじゃないもん」

「えっ?」

 そのまま慌てて逃げるように走って行ってしまうレオネルに、セレスティンは啞然とする。

(どうして急に慌てたのかしら? なにか怪しいわね)

 急に態度を変えるレオネルに疑問を抱いた。彼もまたミライダの子供だ。
 幼いから見落とされがちだが、何かを知っているかもしれないと思った。
 そう考えていると、いきなりミリアが動き出した。セレスティンは急いで彼女の後ろをつけてみる。
 そうしたら向かっていく先はエリアスが仕事をしている執務室だった。

(えっ? どうしてそこに?)

 中に入って行くので、慌ててドアの近くまで行くと覗いてみる。丁度オスカーとレンデルの姿もあった。

「どうしたんだ? こんなところに何の用だ?」

 冷たく言い話すオスカーにミリアはムッとした表情をしていた。しかしフッと笑うとエリアスの方を見る。

「ああ、やっぱり陛下だけ知らないのは不公平だと思いまして。私が教えに参りましたの」

「それは……どういう意味だ!?」