殺人容疑をかけられた悪役令嬢の真実。

 機嫌が悪いのか、あちらこちらのメイドに当たり散らしていた。今なんて掃除の仕方が悪いと、庭で掃除をしているメイドたちに怒鳴っている。

(相当苛立っているわね。余計なことをしないといいけど)

 心配しながら見ていると、後ろからトンントンと叩かれる。ビクッと肩を大きく震わせながら振り返るとレオネルだった。

「レオネル……でんか!?」

「何をしているの?」

 きょとんとしているレオネルを慌てて引っ張るセレスティン。

「たんていごっっこです。わたしはたんていで、あるちょうさをしてあそんでいるのです」

「へぇー面白そう。で、何を調べているの?」

「ミリアさまとオスカーさまのなかです。ふたりは、なかがわるいとおっしゃっていたじゃないですか?」

 誤魔化すついでに、レオネルから情報を聞き出そうとする。彼は色々と周りを見てくれるので、意外とヒントになったりする。

「うーん。そういえば変なことを言っていたような?」

「えっ? どんなこと?」

 思わず食い気味に質問をする。そこにヒントが隠されているかもしれない。

「えっと~たしかミリア様がオスカーお義兄様に『夜に来ても何もしないから子供ができない』とか言って喧嘩していたような? 意味がよく分からなかったけど」

 レオネルの言葉に、セレスティンは驚くが一つの光が見えてきたと感じた。
 オスカーとミリアに子供が居ないのは、夫婦生活に問題があったからのようだ。
 政略結婚とはいえ、子供が授からないのは不味いだろう。しかもオスカーがあえて作らない理由がそこに隠れているように感じる。メリッサが居るからだろうか?

「ほかには? ないかいっていました?」