殺人容疑をかけられた悪役令嬢の真実。

「えぇっ!? どういうことですか?」

 まさか、今回のお茶会のことがショックで籠ってしまったのだろうか?
 セレスティンが慌てて聞くと、エリアスが困惑した表情をしていた。

「お茶会で、なにやら揉めたと聞いたので、彼女に事情を聞こうと思って部屋に訪れたら、誰にも会いたくないとベッドから出てくれないのです。私が話しかけても答えてくれなくて」

「分かりました。私が行ってみます」

 自分では答えてくれるか分からないが、事情は知っている。それに悩みを打ち明けてくれたこともあるから、もしかして話しやすいかも。
 セレスティンは1人でアシュリーの部屋に向かった。

 部屋に着くと、彼女の侍女に開けてもらい中に通してもらった。そうしたらベッドの上で布団に潜りながら泣いている彼女を見つける。

「アシュリー様。エリアス殿下が心配して、私に声をかけて下さいました。少し私とお話しませんか?」

「……セレスティンさま」

 何とか顔を出してくれたが、目は泣きすぎて充血していた。どれぐらい悲しくて傷ついたのかが分かる。
 セレスティンはベッドの上に腰を下ろすとアシュリーを強く抱き締めてあげた。

「違う……のに。私はオスカー様の愛人関係ではないのに。このままでは……エリアス様に嫌われちゃう」

「ええ、誤解だと私はちゃんと分かっているわ」

「でも……エリアス様の本当に好き……なのはメリッサ様で。私……どうしたらいいか」

 必死に泣きながら訴えてくるアシュリーの声は涙でかすれていた。よしよしと背中を擦りながら彼女を落ち着かせる。
 その後も必死の話を続けるアシュリーだったが、少し前にもミライダから言われたらしい。エリアスとメリッサが恋仲のことを。