殺人容疑をかけられた悪役令嬢の真実。

 新しい紅茶を淹れる準備などをセレスティンに取りに行かせた。他のメイドは関わりたくないのか知らん顔。
 最初は招待客の令嬢たちは戸惑っていたが、ウィルモットのセレスティンとカトリーヌの態度の差を見て、確信と変わる。
 ワザとティースプーンを落とす令嬢も出てくるように。慌てて拾おうとするセレスティンを見ては、クスクスと笑う。

「まぁ、ごめんなさい。セレスティン様」

「あら、ダメよ~落としたら、下品だと思われちゃうわ」

「そうね。聖女様と殿下に見っともない姿を見せられないわね。フフッ」

 令嬢たちの悪意のある謝り方にセレスティンは、悔しい気持ちが湧き上がってくる。
 こんな扱いを受けているのに、ウィルモットはカトリーヌに夢中で気づきもしない。それどころか、一切こちらに目もくれず、カトリーヌに話しかけていた。
 カトリーヌはこちらをチラチラと見て、何か言いたそうだったが、ウィルモットが必死に話しかけるから声に出さずに黙っている。

(もしかして不満でも言いたかったのかしら?)

 セレスティンはモヤモヤした気持ちでいるとウィルモットが、

「そうだ。カトリーヌにプレゼントがあったんだった。おい、セレスティン。俺の部屋からプレゼントを取ってこい」

 と、セレスティンに向かって言ってくる。

「えっ? 私がですか?」

 驚くのも無理はない。自分に対してはプレゼント1つも貰ったことがないのに、カトリーヌにはプレゼントを用意しているのだから。
 しかも婚約者に取りに行かせようとしているのだ。だが、その態度に不満なのか眉間にシワを寄せるウィルモット。

「当たり前だろ!? 他に誰がいるんだ?」

「あ、あの……それなら私が行きますが」