殺人容疑をかけられた悪役令嬢の真実。

「まぁ、セレスティン皇后陛下。ようこそいらっしゃいました。私のお茶会に来て下さって嬉しいですわ」

 ミライダは気にすることなく、セレスティンを歓迎してくれたが。

「お招きいただきありがとうございます」

 スッとドレスの裾を上げて挨拶をするが、チラッと周りを見渡した。メリッサはニコニコしながら、まったく気にしていない様子。
 しかしミリアに限ってはアシュリーが居るのが相当気に食わないのか、ずっと彼女を睨みつけていた。腕まで組んでいるし。
 アシュリーもいたたまれないのか、下ばかり見て気まずそうな表情をしている。
 空気だけでも分かるほど険悪ムードに出来上がっていた。こんな状態で、よくお茶会開こうとしたのは不思議なぐらいだ。

「さぁ、座ってちょうだい」

「ありがとうございます」

 気まずいままセレスティンは席につくことにするが、その席順も微妙だった。
 丸いテーブルに、皇后であるセレスティンはミライダの隣の席に座る。その隣はミリア。反対側にアシュリーとメリッサが座っていた。
 すると先に口を開いたのはミリアだった。

「王太后様。どうして、私がこのような席なのですか? 皇后であるセレスティン様が二番席なのは分かります。でも王弟妃でもある私が、なんで、まだ王妃でもない彼女より下なんですか? 納得がいきません」

 ミリアが気に食わなかったのは席順だったようだ。本来は主催であるミライダが中心にテーブル席が決まる。そうなると上席から見て、左側が2番、右側が3番になる。
 セレスティンが2番。しかしミリアは自分こそが3番席だと主張する。
 しかしミライダは、あらあらと笑う。

「でも、いずれ王妃になる方よ? 失礼なことは出来ないわ」

「それは本当に王妃になってからですよね!? 未だに式すら挙げてもらえない婚約者だなんて、ただの公爵令嬢と一緒だと思いますけど」