殺人容疑をかけられた悪役令嬢の真実。

 本当は1人っ子なので兄弟は居ないが、隠し通せばバレないだろう。
 そのように答えるが、レオネルはパッと表情が明るくなる。

「2人と話せるんだ? あ、あの……じゃあ」

 しかし途中から何かに気づいたのかゴニョニョと言葉が小さくなって何も言えくなってしまった。顔色が赤から青白くなっていく。

「えっ? どうたの? なにか、つたえたいことでもあるの?」 

「やっぱりいい。何でもない」

 またもやそう言ってレオネルに走って逃げられてしまった。
 あの子の中では、どうしても伝えたいことがあるのかもしれない。だけど人見知りなのか、結局何も言わずに逃げてしまう。
 もし事件の真相に大きく関わることなら、そのまま見過ごすわけにはいかない。

 セレスティンは諦め切れずに、次の日も構わずにレオネルに声をかけに行く。
 急にその話を持っていくと逃げられてしまうので、なるべく日常会話を入れながら。
 居ない時もあったが、大体は庭近くに居るで、もしかしたら勉強などは気になりすぎて勉強に身が入らないのかもしれない。
 現に「そとばかりいてもだいじょうぶ? べんきょうは?」と聞いたら、ビクッと肩を震わせていたし。顔を真っ青にさせながら。

「だ、大丈夫だよ……」

 曖昧な返事をするので、多分周りに黙ったやっているのだろう。
 最初は警戒していたレオネルだったが、回数を重ねていくうちに少しずつだが、打ち解けていく。
 それでもレンデルのことは、なかなか話してくれなかった。
 今日も庭でコソコソとしているレオネルを見つける。

(隠れて誰を見ているのかしら? 私ではないとなると、レンデル様?)

 子供の姿のセレスティンは、気になってレオネルの方に近づいていく。しかし夢中で見ているため、まったく気づかない様子。