周りに応えられるほどの才能も優秀でもない自分が情けない。
「本当は……分かっているんです。人に認められるほどの才能も美貌もない私なんかよりも、メリッサ様の方がエリアス様の相手に相応しいってことぐらいは」
泣きそうになりながらも必死に話すアシュリー。
それを黙って聞いていたセレスティンは、やはり自分と似ていると思ってしまう。
あのメリッサがエリアスに向ける態度が彼女を余計に不安にされているのだろうと。
メリッサ自身が、どういう魂胆でやっているのか分からないが、好意を向けてやってきたとしたら別の恐ろしさがある。
アシュリーの話だと、彼女は令嬢の中でもミリアの次に、かなり目立つ存在らしい。
色気のある美しさもだが、優秀。語学力が堪能で、ダンスも刺繡も完璧。
その上に明るくて社交的な性格は、周りの令嬢たちから人気が高い。父親は宰相を務めており、彼女がエリアスの婚約者候補だと噂になったこともあるとか。
「父親が宰相だからって、その令嬢が結婚相手になるとは限らないわ」
実際に婚約者の座を射止めたのはアシュリーの方だ。
自分だって婚約者は聖女の方が相応しいと何度も言われたことがあったが。
「……どうして私が婚約者候補に選ばれたのか分かりません。たしかに公爵令家の出ではありますが、そこまで権力が強いわけではありませんし。メリッサ様の方が幼い頃から、ずっとエリアス様と一緒に過ごされていて、彼のことなら何でも知っています。『婚約者はメリッサ様の方がいい』と言われているのも知っております」
周りの発言に、かなりこじれてしまったのだろう。それが、彼女の自信を下げさせている。
「それなのに……家宝の宝石まで無くなってしまって」
ポロポロと涙が溢れ出すアシュリーをセレスティンは、ギュッと抱き締めてあげた。
「……セレスティン……さま?」
「大丈夫よ。自信を持って。たしかに彼女は凄いかもしれないけど、それだけでは王妃になれるわけはないわ。大事なのはお互いに思い合って、国をどれだけ愛せるかよ」
「本当は……分かっているんです。人に認められるほどの才能も美貌もない私なんかよりも、メリッサ様の方がエリアス様の相手に相応しいってことぐらいは」
泣きそうになりながらも必死に話すアシュリー。
それを黙って聞いていたセレスティンは、やはり自分と似ていると思ってしまう。
あのメリッサがエリアスに向ける態度が彼女を余計に不安にされているのだろうと。
メリッサ自身が、どういう魂胆でやっているのか分からないが、好意を向けてやってきたとしたら別の恐ろしさがある。
アシュリーの話だと、彼女は令嬢の中でもミリアの次に、かなり目立つ存在らしい。
色気のある美しさもだが、優秀。語学力が堪能で、ダンスも刺繡も完璧。
その上に明るくて社交的な性格は、周りの令嬢たちから人気が高い。父親は宰相を務めており、彼女がエリアスの婚約者候補だと噂になったこともあるとか。
「父親が宰相だからって、その令嬢が結婚相手になるとは限らないわ」
実際に婚約者の座を射止めたのはアシュリーの方だ。
自分だって婚約者は聖女の方が相応しいと何度も言われたことがあったが。
「……どうして私が婚約者候補に選ばれたのか分かりません。たしかに公爵令家の出ではありますが、そこまで権力が強いわけではありませんし。メリッサ様の方が幼い頃から、ずっとエリアス様と一緒に過ごされていて、彼のことなら何でも知っています。『婚約者はメリッサ様の方がいい』と言われているのも知っております」
周りの発言に、かなりこじれてしまったのだろう。それが、彼女の自信を下げさせている。
「それなのに……家宝の宝石まで無くなってしまって」
ポロポロと涙が溢れ出すアシュリーをセレスティンは、ギュッと抱き締めてあげた。
「……セレスティン……さま?」
「大丈夫よ。自信を持って。たしかに彼女は凄いかもしれないけど、それだけでは王妃になれるわけはないわ。大事なのはお互いに思い合って、国をどれだけ愛せるかよ」



