海軍特異対策室

館山から飛び立つこと2時間、宮城上空。敵機の影もなく視界も良好、右手には日本海が一望できる。

攻撃機とはいえ空の旅はほんの少しのご褒美。

「尾形さん、このまま行けばあと1時間で大湊に着きます」

「だな。おい、大湊基地に通信入れろ。あと1時間ほどで着くと」

「了解しました」

通信士に声をかけるとモールス信号を大湊に送っている、これを戦闘中もやっているんだと思うと尊敬する…。

それから2時間後、何事もなく大湊に到着した。

機体をおり、尾形さんたちにお礼を言っては隊舎へと足を伸ばし司令官にもお礼を言い任務の目的値である一軒家へと向かった。


「久我さん、あの手紙…なんて書かれてあったんですか?」

「あぁ、取り替え子だよ」

「取り替え…子?」

【取り替え子】西欧の民俗伝承で色んな説があって、一説では人間の子供か地獄への捧げ物とされている、本来は妖精の子どもだけどその代わりが人間の子供なのさ。

「捧げ物…生贄、ということですか?」

「そう、攫ってきた人間の子供を生贄として捧げる。原因は分からない、本当に妖精の仕業なのかもしれない」

「でも、それがなんで日本に…?」

「戦国時代、長崎はオランダと貿易をしてただろ?その時に紛れ込んできたと思われるんだ」

妖怪伝説は昔からこの日本に存在するのは知っている、でも外国から来た妖怪が日本にいるなんて知らなかった。