青い月は、春を待つ。


わたしは通常業務をしつつ、所々で休憩を挟んだ。

休憩場所は、もちろん給湯室。

久しぶりにエスプレッソマシーンで珈琲を淹れ、椅子に座り、珈琲の香りと苦味を味わった。

すると、給湯室のドアが開く。

入って来たのは、杉井課長だった。

「おっ、やっぱり給湯室には春瀬が居なくちゃなぁ〜。」

そう言いながら、給湯室のドアを閉める杉井課長。

「本当にありがとね。課長職の仕事は、全部杉井課長がやってくれてるって、青倉くんから聞いてたから。」
「あんなの大したことないよ。俺、優秀だから。」

そう言って杉井課長は笑いを誘う。

「そうでしたっ。」
「てか、俺なんかより青倉くんが一番頑張ってたよ。色々仕事覚えようと、俺に聞きに来たり、見浦くんより仕事してたしね。」
「え、そうだったの?」
「"俺、春瀬課長のこと尊敬してるんです!"なんて言ってたけど、あれは尊敬だけじゃないな。愛だよ、愛。」

杉井課長の言葉に、青倉くんが言ってくれた"好き"の言葉を思い出す。

愛、、、かぁ。

「もう告白されてたりして?」

杉井課長にそう言われ、「えっ?!」と過剰に反応してしまう。

すると、杉井課長は「おっ、図星かな?」とニヤついていた。