青い月は、春を待つ。


そして、休職に入り、4ヵ月目の受診日。

「最近はどうですか?」
「最近は、睡眠薬がなくても眠れるようになりました。」
「おぉ、いいことですね。」
「あとは、夜に散歩に出掛けたり出来るようにもなりました。」
「そうなんですね。散歩は気分転換にもなりますし、無理なく続けてみてください。食欲はどうですか?」
「食欲はあまりないんですが、出来るだけ食べるようにしてます。」
「そうですか。食べないと体力が落ちてしまうので、少しずつ食べれるようになればいいですね。」

わたしは一番酷い急性期から回復期に入ったようで、このまま順調にいけば予定通りあと2ヵ月後には社会復帰出来るらしい。

しかし、予定通り社会復帰出来たとしても、まだ油断は出来ない再発予防期で、治療を続けながら仕事をすることになるとの事だった。

それでも前進出来ていることにわたしは喜びを感じた。

青倉くんにも「このまま順調にいけば、予定通り仕事復帰出来そう。」と報告をしたら喜んでくれた。

しかし、「理来さん、でも油断は禁物ですよ!俺、調べたんですけど、回復期は油断すると急性期に戻ってしまう可能性があるので、無理はしないでください!」と青倉くんは言った。

「はい、分かりました、青倉先生。」

わたしがふざけてそう言うと、青倉くんは笑い、「でも、また理来さんと仕事出来ると思うと嬉しいなぁ!」と言った。

「わたし、大丈夫かなぁ。半年も何もしてなかったから、ちゃんと仕事モードになれるか心配。」
「大丈夫ですよ!理来さんには、杉井課長と俺がついてますから!理来さんは1人じゃないです!」

青倉くんの力強い言葉に、わたしは「ありがとう。」と言うと、青倉くんが頼りになる存在に成長していることを実感した。