青い月は、春を待つ。


「仕事の方はどう?上手く回ってる?」

おにぎりを開けながらわたしがそう訊くと、青倉くんが「実は、、、」と話し始めた。

「春瀬課長が休職届を出して帰ったあと、杉井課長が深田さんたちにキレたんですよ!あのいつも穏やかな杉井課長がですよ?!」
「え?杉井課長が?」
「相変わらず、仕事もしないでお喋りばかりしてたので、杉井課長が深田さんたちに"今まで散々、春瀬課長に迷惑をかけてきたんだから、今度は深田さんたちが春瀬課長を支える番じゃない?喋ってばかりで仕事しないなら、居ないのと同じだから、今すぐ辞めてもらってもいいんだよ?"って、みんなの前でキレちゃって!あれこそ、公開処刑でしたね!ざまあみろって感じでしたけど。」

そう言いながら、青倉くんは笑っていた。

杉井課長がそんなこと言うなんて、、、

いつも穏やかな杉井課長の怒ってる姿をわたしは今まで一度も見たことがない。

青倉くんはそれから、「杉井課長の雷が落ちてからは、深田さんたちもちゃんと仕事するようになりましたよ。あとは、春瀬課長がやってた仕事は見浦さんと俺で分担してやって、課長職しか出来ない仕事は杉井課長がやってくれてます。」と言った。

「ごめんね、、、迷惑かけてばかりで。」
「いえいえ!でも、春瀬課長の仕事を見浦さんと分担してやっていて、春瀬課長はこれを毎日1人でこなしてたのかぁ〜って思ったら、凄いなぁって、、、改めて尊敬しちゃいました。」

そう言って、鮭おにぎりを頬張る青倉くん。

「わたしなんて、、、全然凄くないよ、、、。」

青倉くんの話を聞き、改めてみんなに迷惑をかけてることを実感する。

すると、頭の中がグチャグチャになってきてしまった。