Devilの教え

 もしかするとスガ先輩からそんな言葉を聞いたのは初めてかもしれない。


「え!? デートってデート!?」

「デートって、デート以外に何かの意味があるのか!?」

「”DATA”のデート!?」

「それだと“データ”だ、スズ! “DATE”だ!」

「え!? スガ先輩のくせにデート!?」

「おい! 失礼極まりない奴がここにいるぞ!」

 他のみんなに目を向けて、あたしを指差し大きな声を出したスガ先輩は、何だか本当に楽しそうで、その顔を見て本当の本当にデートなんだって、何だか少しがっかりした。


 でもそのがっかりは、スガ先輩がアスマに会う訳じゃないって事じゃなく、スガ先輩に彼女がいるって事にだった。


 こんな事あたしがどうこう思う事じゃないし、むしろあたしがそんな事思ってどうすんだって感じだけど、スガ先輩にはアサミ先輩を好きでいて欲しかった。


 自分の中で勝手にそんな妄想してた。