「スガ先輩」 「んー?」 今日も主不在の「溜まり場」の床の上に転がって読んでた雑誌を、少しだけズラして目までを見せたスガ先輩は、ほんのちょっと眠そうで。 「お願いがあるんですけどお」 「うん」 絶対雑誌を置かないで、起き上がろうともしない態度から、実は半分寝てたんじゃないかと思われる。 ――でも。 「アスマに会わせて欲しいんですけど」 「はあ!?」 あたしの言葉に半分うつろだった目を見開き、肘で支えて勢い良く体を起こした。