Devilの教え

 薄っすらと開いたアスマの目が、床に座るあたしに向けられた。


 熱の所為で潤んだ瞳には、またいつもとは違う色気がある。


「マジで言ってんのかって聞いてんだよ」

 呼吸が荒いながらもお腹響く低い声。


「マジって何が?」

 問い掛けると細められる切れ長の目。


「お前、マジで頭悪いよな」

 意地悪く上がる口角に、揺れる漆黒の髪。


「はい!? アスマ何言ってんのか分かんないんだけど!」

 不貞腐れて喚き声を出すと、透き通る程に白い手が伸びてくる。


 伸びてきた手は甲であたしの頬を撫で、スッと下に降ろされた。