Devilの教え

 でもあたしの言葉にニヤリと口角を上げたスガ先輩は、


「もういいんだ。マジでアスマさんがスズの事、女と思ってねえって分かったからな」

 そう言うと近くにあった紙にペンで地図を書き始めた。


「そ、それって……意味分かんない」

「ん?」

「アスマがあたしを女と思ってないって……」

「ああ、家だ家」

 地図を書きながらこっちも見ないで話し続けるスガ先輩が、何だか凄く意地悪く見える。


 でもそれが「そう見える」だけだという事にどこか気付いてた気がする。


「家って……?」

「アスマさん、女に家教えんの嫌なんだよ」

 きっとスガ先輩はいつもと変わらない。