きっとこの頃から、あたしの中で変化が始まってたんだと思う。 「オイッス! オイッス!」 聞き慣れた声の方へ顔を向けると、開いたドアの向こうからスガ先輩が入ってくる。 「スズじゃねえか! 久しぶりだな!」 あたしを見つけたスガ先輩は満面の笑みで、 「何で最近来なかったんだよ?」 今までと変わりなく、近くに腰を下ろす。 そんなスガ先輩から視線を逸らし、今の今まで読んでいた雑誌に目を向けながら、あたしは「うん」と曖昧な返事をした。 親と喧嘩して家出して、アスマの家に泊めてもらってから数日。