Devilの教え

「お前が言ってる勉強の話は、お前が言うのと大人が言うのとじゃ意味が違ってくんだよ」

 唐突にアスマ的持論が再開される。


「意味って?」

「学生のお前が言うと、ただの言い訳になんだよ」

「何で?」

「裁判の被告人が自分で自分を弁護してるようなもんで、言ってる事に何の信憑性(しんぴょうせい)も説得力もねえんだよ」

「説得力?」

「感情が含まれるだろ」

「感情って?」

「勉強したくねえとか、面倒だとかそういう感情だよ」

「…………」

「特にそういう疑問は『嫌い』だから浮かんでくるだろ。勉強が好きで好きで仕方ねえ奴は、そんな事考えねえ」

「…………」