「ねえ、アスマ!」 「…………」 「ちゃんと聞くから!」 「…………」 「ちゃんと受け取るから!」 「…………」 「否定したりしないから!」 「…………」 布団を被ってこっちに背を向けたアスマは、もういくら体を揺らしても何も言ってくれなくて、 「アスマァ」 あたしの声だけが部屋に響く。 何を言っても無駄だって実は分かってたりした。